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西方、浄土見る、彼岸花。

先の近江堀まつりの翌日、9/21に彼岸花を求めて湖西を訪れて写真から何点か。
この日は午後から、京都方面から新快速に乗って近江今津で下車、ブラブラ歩きながらこの群生しているという彼岸花を探しに。

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道中、真宗大谷派の浄立寺の元住職さんに呼び止められ、お寺にお邪魔させて頂いたり…。
元は建長7年(西暦1255年)から続く由緒正しい寺院。現住職さんは北陸にもゆかりがあるようで、楽しくお話をさえて頂きました。
周りの雑草の掃除の中、彼岸花は残して景観を保たれておられたようでした。

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一通りの田園風景を堪能して、湖西の岸辺に彼岸花を求める。
西方浄土の岸辺の、赤彼岸。

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お寺で頂いた情報によると、その日の新聞にも当地高島の彼岸花の記事が賑わせていたとのこと。近江今津駅まで引き返して、ほんの少し南に下り、天川の川辺までやってきました。

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天川に咲く、白彼岸。 ガードレール横の区画に敷き詰められた無数の彼岸花が川面に反射する西日に照らされて、ゆるく懐かしい光景を現出していました。

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これだけの数の白彼岸は、見たことなかったかも。
白といえば、湖西は白髭神社も有名。今回の予定でも行くつもりでありながら行きそびれてしまいましたが、旅の途中の不意の出会い、それもまた醍醐味。
 

近江八幡 堀まつり

先日シルバーウィーク中9/20に訪れた、近江八幡は堀まつりの様子を紹介。

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毎年9月の連休、土日に合わせて行われる近江八幡堀まつり。2500余本の明かりが、八幡堀り一帯を情緒豊かに照らし出します。出店他、コンサートやスタンプラリーなど催し物も多く、近くの八幡山ロープウェーからの夜景も楽しむことができます。
詳細は、以下あたりを参照。

近江八幡観光物産協会

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会場へのアクセスは、JR近江八幡駅より近江鉄道バス 6番長命寺線(時刻表はこちら)乗り換え。
徒歩の場合は、駅前大通りに沿って移動するのが分かりやすいと思います。会場まで約30分。お祭りの終了後は、駅に向かうバスが無いので注意。
関西圏からなら、割と日帰りでも楽しめそうです。


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八幡堀へは「大杉町八幡山ロープウェイ口」停留所ということですが、堀まつりへの参加はひとつ前の「新町」(地図中0番)で降りると、会場入り口からライトアップを楽しめます。以下、堀まつりの様子を、撮影した場所を番号で付して掲載します。

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1: 会場入り口付近の吊るし灯。記事最初の画像も、こちらよりの撮影。

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2: 会場を彩る、和傘のオブジェ。 赤と青のコントラストが映える。

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3: 会場ではライブパフォーマンスも。大勢の方が聴き入っていました。

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明治橋やまとく さんの店前より。

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4:レストラン喜兵衛の店前より。こちらの付近でも、ライブが開催されていました。
会場全体の人の入りは、混雑を極めるというほどでもありませんが、地元の人もたくさん訪れているようでかなり賑やかな様子。三脚を使用した撮影は、通行の妨げにならないよう配慮が必要です。

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「茶寮はまぐら」の裏道。こちらを通って、明治橋から白雲橋の方向へ移動。

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5: 堀周縁は一段落としてあって、飛び石が配置され降りられるようになっています。堀の周りを温かみのある提灯の灯が吊るされ、無風の水面にあってよく反射し、幻想的な雰囲気を醸し出していました。奥に確認できるのが、白雲橋。
通路は狭い上、飛び石を外れた足場はぬかるんでいる場所もあるので、前後確認の上通行状況をよく見て、移動する時にも十分注意する必要があります。

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5: 白雲橋周辺から、明治橋方向に眺める。

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6: 白雲橋の橋上より、東方向を向いて。このあたりも、撮影の人気スポット。

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7: 橋から遊歩道に降りて、蔵屋敷の灯と供に撮影。白雲橋の人手も多めですが、長時間露光撮影である程度消すことができます。

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8: 「静の水面の屋形船」
個人的に一番撮影したかったポイント。鬼平犯科帳のED、インスピレーションと虫の音を聞きながら、終始この空間を楽しませて頂きました。

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9: 八幡川緑地の遊歩道をそのまま堀沿いに進めば、小さな橋が架けられており、ライトアップはここまででストップ。会場は18:00~21:00までですが、この日は21:15分くらいから片付けが始まっていました。終わり際まで粘れば、人が少なくなった静かな雰囲気でも撮影可能。

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10: 橋を渡り、対岸から白雲橋方向へ。木陰に漏れる、月の影のさやけさ。

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11: 白雲橋の南には、明治10年に八幡東学校として創設された洋風建築、「白雲館」もライトアップされていました。スタンプラリーは、ここで開催されていた模様。

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再び、会場入り口へ戻って、華の飾りつけ。数々の名作時代劇のロケ地でも活用される八幡堀りですが来てみて撮って、非常に味わい深い雰囲気を肌で感じることができました。
9月の連休中、催し物の多い京都観光と合わせてスケジュールを組んでもいいかもしれません。
またいずれ、日中に訪れたいものです。


 

春日 夏夜に浮かぶ 万燈の灯

先の記事、格子の家の訪問後、夜には春日大社のお参りを兼ねて中元万燈籠を鑑賞に。

春日大社 中元万燈籠 ー八月十四日-
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一の鳥居から春日大社 参道を行く。 参道脇にも、この日に合わせた灯籠が備え付けられています。

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参道を進み、2000基を数える石灯籠もこの日は火が灯されています。この油料の確保と点灯管理は今も昔も大変なのではないかと思われます。

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参道から社殿へは普段の参拝路と違い、社屋手前で一旦迂回、若宮・三輪神社の前を通過することになります。近鉄奈良駅からなら30分近く、大仏殿の交差点からも混雑の度合いと合わせて20分位は到着まで見積もった方が良いと思います。
こと、同時開催されている奈良 燈花会との撮影を念頭に、21時半までの時間配分にも気を配りたいところ。

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大社 社屋が見えてきた所。境内全域、三脚・一脚での撮影不可。撮影は手持ちで行う必要のあるほか、人通りも多いので通行の妨げにならないよう細心注意が必要です。社屋では、初穂料(500円)を収めて中に入ることが出来ます。
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特別参拝所を抜けて、南・東回廊を進む。「左側通路、空いておりますのでこちらをお通り下さい」と案内を受けることもあると思いますが、せっかくなら回廊下、灯籠に囲まれた空間を通りたい所。
今回は案内に素直に従ってしまったため、回廊側は通ることが出来ませんでした。

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末所参拝所を通り、中門・御廊の前を通過。中門正面は神前につき撮影禁止。

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藤浪之屋。元々神職の詰め所を、万燈籠の祭事と雰囲気を感じてもらうために開放された空間だそうです。
万燈籠の催しの際も、ここは比較的落ち着いて鑑賞することができます。

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順路は西回廊を北より南下。全3000基の釣燈籠の内、この区画もかなりの数が設置されており、見るものを圧巻します。

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清浄門~慶賀門間、西回廊の奉納燈籠を仰ぎ見る。

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西回廊の反対側に、直会殿(なおらいでん)、格子障子を背景に釣燈籠。
足元の明かりももう少しフレームに入れたいけど、参拝客が多い上、乗り出して燈籠間近で撮影されてる方も多いので、これが限界。

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朱の木格子越しにみる燈籠。反転、夜は暗い格子、うちに広がる朱の社。

春日大社の万燈籠。 節分 2/4の日に加え、8/14・15の中元の年3回、広がる幽玄の世界に迷い込むことが出来ます。

 

奈良町 格子の家 -陰を楽しむ、影を愛でる-

記事の時系列が少々前後しますが、お盆の関西入りの折り、京都に合わせて奈良にも訪問して来たのでその足あとも綴っておきます。

ー奈良町 格子の家ー 八月十四日

奈良観光といえば、東大寺の大仏に興福寺 五重塔、春日大社と、近鉄・JR両駅から回っても結構時間が潰せますが、少し南に下った界隈、通称「ならまち」はもう少し落ち着いた雰囲気を放った地域で、ゆっくりブラブラするのに最適です。
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この日は、夜の燈花会まで時間が合ったので、奈良町伝統の町家「格子の家」を見学に行ってきました。
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格子の家の入り口。 奈良駅からは歩いて20分位。一帯、庚申さんの地域柄、みがわりざるが吊るされているのも見て取れます。
以下以外で開館、入場は無料です。
 月曜日  / 休日の翌日 / 年末年始(12月26日~1月5日)

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奈良町の町家、その構造は 主屋(三室)-中庭-離れと蔵の縦長の構成を取ってます。画像は主屋併設の炊事場。二階からの自然光を効率よく取り入れているのが分かります。

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炊事場、暖簾越しに表通りを見ゆ。

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格子の家、たる所以。格子による採光は、中から外は見えやすく、外から中は覗きにくい建築になっています。現代のガラス窓がまだ主流でなかった頃の、先人の工夫。

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8月お盆の頃だと、一五時過ぎた辺りで部屋に対して垂直に光が差し込んでいました。日を遮られて出来る陰と、格子が形作る影のハーモニー。

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刻々と流れる時間、おぼろげな影に浮かぶ花の一輪も、場にふさわしいもてなし。

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主屋は階段を登って、つし二階。こちらも光と影のコントラストを床に映し出しています。

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主屋をくぐって、中庭へ。季節に応じて、手水の飾り付けを変えている模様。奈良市街も、今時は中々雪が降ることも少ないと思われますが、こんな一角にみる降雪は是非とも一度は見てみたい。

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奥の間、離れより庭を抜けて「光の差す方」を眺む。この家には、ざしき童子もいた様子。
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障子にはるか、光り差す方。生死にはるか、未来ある様。
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晴天に映える入道雲も暑く…。
少し王道と離れた奈良散策。 おすすめです。





 

北潟湖畔 観月の夕べ と 花火鑑賞

9/5、去年2014年は延期された三国花火と重なってしまって行くことが出来なかった、「北潟湖畔 観月の夕べ」に行ってきました。
元々9月のお月見に合わせたイベントでしたが、最近は特に満月に合わせることなく9月の前半の休日に開催される様子。

夕方までの三国訪問の後、いつもお世話になっているcafeコトノハさんのマスターにご協力頂き、花火の見物をすることができました。
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19時前の到着。花火自体は、20:30~21:00の2000発を予定で、すこし遅くなってから始まります。しかし、この時点で駐車場は大分埋まってる様子なので注意。
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北潟湖自体へのアクセスは割愛しますが、芦原温泉街周辺からも車で30分もかからない位の立地。アイリスブリッジを挟んで南東側で花火が打ち上げられます。観光案内でよく掲載される、人のシルエットを構図に入れた撮影位置は画像の通り。双方向赤矢印で付した位置で、主に場所取りが行われていました。出来れば真ん中辺りが、正面の明かりばやしを入れてベストスポットとなるところですが、今回は勝手が分からず遅く来たこともあって、端っこで陣取り。

水中花火全体を撮ったり、橋を構図に入れる場合は北側の湖周辺に位置取りが必要と思われます。

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花火打ち上げ前、明かりばやしが灯る様子。毎年配置が変わるみたい。今年は、極シンプルに長方形。

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段取りの手違いから、約10分程遅れて今年の花火は始まった模様。実は前半は、(主催のものか一般の方か分かりませんが)所謂マルチコプター、ドローンによる撮影が行われてたようで(画像 横方向に入る赤~緑の軌跡)、撮影した写真の殆どに入り込んでしまいました。
北潟湖畔 観月の夕べの公式案内を見ても特にドローンの禁止制限などは無さそうだったので、飛ばしても良いと判断されたか実際に自治体に許可をもらったのかは分かりませんが、出来ればもう少し距離をおいて撮影されて欲しかったところ。

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開始15分あたりから、本撮影開始。目の前で繰り広げられる、火の花、百花繚乱。
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前回の三国花火の経験を元に、打ち上げ花火を撮影。マニュアルモードでも、近くにピントを合わせる対象が多かったので今回は撮影がやりやすかったかも。
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目線で炸裂する、斜め水中花火。向かって左よりの陣取りだと、街灯がフレームに入り込んでしまいやすいですが、それはそれで良かったかも。
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他の花火大会と違って、土手越しに観客のシルエットを取り込んで撮影できるのがおもしろい。そんな、北潟湖畔 観月の夕べの花火大会でした。今年の夏の、締め括り。