第四話 「坂道」
グラスリップ4話「坂道」。 未来の欠片を通して透子がみた幸の病を映す不吉のビジョン。
Aパートでは意外にもやなぎのケガを背景に、雪哉ーやなぎの間柄、やなぎー透子の心理描写が三国の各地を背景に描かれました。
雪哉の告白を除け、やなぎの気持ちを応援するという透子。晴天を移す川面に、仲を深める二人の笑い声が渡るがー。
タイトルにも掲げられる三国 龍翔坂を舞台の中心とし、今回も巡って箇所を紹介してみたいと思います。


龍翔坂: 暗転の黒雲が覆う坂道。本編4話のストーリー進展を見せる4話の大舞台は、三国駅踏切から龍翔館へと続く坂道、「龍翔坂」。PV2の時点で「雨の中のふたり」はてっきり駆と透子のやりとりと思っていたので、本編見て少し虚を突かれた感じでした。
駆が坂上から降りてくる場面のみ、坂の湾曲方向が異なる他、街灯の位置が少し改変されている場合もあるようですが、概ね龍翔坂のイメージそのままに劇中の背景としてい用いられている様子。途中のカットで入る家屋も、よく参考にされているようでした。
坂下の踏切もそうですが、あわら市へ続く主要な道となりますので交通量は多め。撮影にはご迷惑をかけないよう細心の注意が必要です。
やなぎが坂下から上がってくるシーンを今回は回収し忘れていますが、駆とのコンタクトを取る前の大事な場面なので、再度時間のあるときに撮影に行きたいと思います。

三国港: 雪哉の告白を断った胸中を、透子からやなぎへと伝えるシーンから。
3話までで幾度と登場する船の繋留箇所に程近い場所から背景が使用されています。堤防と後ろの家屋の位置関係が少しアレンジされているようですが、こちらも三国港周辺の雰囲気をよく再現したものに。

1~3話の膨大なカット数に比べて大人し目の4話ですが、その中でも三国を背景にシーンが今回は比較的多め。以下、各カットの紹介。
三国踏切: えちぜん鉄道 三国港ー三国駅間 中央に位置する踏切から。すでに1話でも登場していますが、踏切中央から線路沿いのカットなども登場。個人的には、駅に向けたカットなんかも劇中で見てみたいかも。
ブルーとイエローのラインも爽やかな、えち鉄車輛が通過するシーンも印象的。以下に改めて通過するタイミングを記していますので、ご参考までに。
三国駅: 三国駅前も初登場。看板やロータリー前の家屋など、ある程度アレンジがなされているよう。やなぎのダンススタジオについては所在が不明ですが、その前の歩道については三国駅近くに見受けられます。
三国住宅街:三国湊きたまえ通りに面する個人宅から。こちらの民家も含めて、町内では川柳や花が飾られていているので、カグラ建てと合わせて三国の夏の風情を楽しむことが出来ます。
汐見公園:一見あおりの構図のようなんですが、向かって右の歩道の緑も入り込んでるので、これくらいの高さで撮影。
坂井市立三国病院: PVの段階から、モデルと目されている同建物ですが、一致度は低め。周辺の建築物についても劇中に見られるものについて実際には見受けられません。言わずもがなですが、公的機関ですのでご迷惑かけないよう最大の配慮を。



カフェカゼミチことコトノハさんのカットは、今回も抑えめ。それでもマスターをフレームに、中々面白い構図のカットも出てきました。また、初セリフがあったのも注目のポイント。今後、ただのサブキャラでなくて主人公達に示唆を与えるような渋い役回りにも期待したいですね。
カフェカゼミチは、実際のコトノハさんをモデルに奥側の間取りを拡げて改変してありますので一致度の低い部分もありますが、なるべく無理やりにでも(笑)撮影していこうかと…。

同じく、グラスリップ3大舞台からワタリガラスこと、ワタリグラススタジオさんから。こちらも今回出番は少な目。工房内のカットも少し出ていますが、、写真自体を撮っていません。
こちらのガラス工房では体験会も常時受付けておられますが、今回の探訪に当たり7/26の予約でようやく吹きガラス体験をさせて頂くことができました。その際撮影機材の類の持ち込みは避け、あくまで吹きガラスを学ぶということで臨んだところ。
実際には客足が落ち着いていたり展示会が差し迫っているような事情が無い場合は、撮影がOKされる場合があるという話も聞きます。が、4度の訪問と実際の吹きガラス体験を経て工房内の撮影をお願いするのは、やはり少々憚られる部分が色濃いように思われます。作家さんの集中をそぐ、と言った面でも望ましくない場合も多々。
ということで、当面工房内の再現度を画像と比較するという探訪の有り方よりも、劇中で見られた場面が実際のガラス作品づくりのどういう工程に相当しそうか、その辺り現場の方にもお伺いしながら勉強しつつ、検証する方向でレポートできればと思案中です。
体験会の様子は、製作したガラス作品の受け取り後に改めて「ワタリグラス」さんにフォーカスを当てた別記事としてレポートを上げる予定です。


複雑になる 透子以下四人の関係を外れて、今のところ平和に関係を進めている(?)幸と祐の二人。
4話終盤、カミュの「追放と王国」の映画のシーンは同作6篇中唯一女性を主人公にした「不貞」から、アルジェリアに向けたバスが走るシーンと思われますが、流されたセリフと共に意味するところは今のところ不明。

4話のストーリーと舞台紹介に加えて少し。該当地域では織り込み広告で配信されいてるので上げておこうと思います。広告には、三国花火公式のポスターやクリやファイルで使用されるイラストが同じく扱われています。
7/27付けで
公式HPでもプログラムの発表もなされました。
三国花火は来月8//11 (月)の開催。例年通り多数の来場者が予想されますが、参加を予定される方は当日の行動計画の参考まで。当日にもサプライズイベントがあるとの話も聞きますが、まだHPの方には掲載されてないようです。
■ 今回の探訪に際して同行させて頂いた、ごるごさんのご協力に感謝します!
■kmp_styleでは、グラスリップ探訪に際して最終的に一冊のブックレットに仕上がるよう、試験的にデザインしています。作品の探訪を重ねるごとに、改訂していく予定です。暫定版は以下から。
【グラスリップ 探訪MAP β版】
より大きな地図で グラスリップ聖地巡礼の足跡β を表示■一部画像を比較研究目的で使用しています。
作品画像を含むすべての著作権は(C)カゼミチ/P.A.WORKS/glasslip projectに帰属致します。
■過去記事
「グラスリップ」の舞台を巡る -EP03編-「グラスリップ」の舞台を巡る -EP02編-「グラスリップ」の舞台を巡る -EP01編-「グラスリップ」の舞台を巡る -PV2編-「グラスリップ」の舞台を巡る -PV1編-
「グラスリップ」の舞台を巡る -鑑賞会-
「グラスリップ」の舞台を巡る -コトノハ編ー
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