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晩秋の三原色 -湖西の旅-

京都での用事を終え、翌日11/30に北陸に戻る際に訪れた、湖西の名所を、赤・青・黄色の景観でつづります。
…って、もう一週間ちょい前のことなんですねぇ。師走に入って加速度的に時間が過ぎていくのを感じます。さて、毘沙門堂は、京の紅葉2015の記事でまとめても良かったのですが、同日に訪れた場所ということでこちらの記事にての紹介となります。

【毘沙門堂】
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京都より、始発の電車で山科へ。そこから徒歩で20分程坂道を上がり、夜明け間に到着。6時ちょっと過ぎのセッティングでしたが、まだ人はおらず一番乗りでした。SNSで去年の様子を調べてみると5時台にはカメラマンが訪れているようでしたが…。
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夜が明けるまでの間に一枚、紅葉と月と。
下からNEXUS 5でライティングして撮影。

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以下、夜が明けて撮影した画像を何点か。

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今年のシーズン中、休日としてはベストタイミングで来れましたが、ライトアップの期間からも外れてしまったし中々難しいものです。本来は、紅葉も盛りのころ雨の上がった朝方、掃除される前のタイミングが、中央の階段にも敷き紅葉が埋め尽くされる形になって望ましいのだとか。

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三脚の上に連結した一脚を利用し、高さ2.5m位からのリモート撮影も行ってみました。

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敷き紅葉に寄って、魚眼で。
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少し階段を上がり、紅葉の直下で捻るように、魚眼。

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境内入り口、案内板付近から。

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予定があるので、8:00で現場から撤収。また機会があったら、境内にもゆっくり参拝したいです。
JR山科に引き返し、湖西を北上。


【白髭神社】
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湖西戦を北上し、近江高島駅へ到着。動機がちょっと分かりませんが、高島はガリバー旅行記をモチーフに町おこしをしてるみたい。道中、同作品をモチーフにした案内板も見られました。

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今回高島に降りたのは、こちら白髭神社が目当て。過去に宮島の鳥居は見たことがあるのですが、湖上の鳥居は未だ見たことが無く、ネット上の写真を目にして是非行ってみたいと前々から思っていたところでした。いつも、北陸への帰路、車窓からもあんまりよく見えなかったので…。

ここへ徒歩で来られる方がどれくらいいるのか分かりませんが、とりあえず高島駅からは国道161号に沿って南下約35分。湖側を歩くと、途中歩道が狭まって真横を大型車が高速で通るなど危険が伴うので、西側の通路を通るのが無難です。

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鳥居越しに、岳山方向に社殿を見る。湖西の山々が秋の装いに。

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161号を挟んで、湖上の鳥居が佇む。霊験あらたかな雰囲気を突っ切る、少しアンバランスな感じの人工物。この有様も、今回拝んでみたかった風景の一つ。

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鳥居前、海へと降り入る階段を全景に撮り込んで、魚眼で。日曜の正午あたりでの撮影でしたが、思いで作りの友達同士、ご家族、バイク乗りにサイクリスト…、そしてもちろん、カメラマンもひっきり無しに訪れていました。結局、人がいない状態を見計らいながらの撮影で二時間程こちらで過ごしました。

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PLフィルターで湖面の反射を抑えて撮影。底が浅いので、透き通った青の様子を捉えようと試行錯誤を繰り返していました。鳥居の周りもフィッシングポイントなんでしょうか、ボートに乗って釣りをされる方も二組程訪れていました。


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南側の岸辺より。湖上の鳥居へ向けて、階段を降りると南北に浜が広がっているので、そこからも撮影可能です。

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琵琶湖のダイナミズムと合わせて魚眼で。
正午付近の撮影ということで、鳥居を隔てて眼前に太陽が来てしまうので、逆光になりやすい。それはそれで趣もあってよいのですが、レンズ前玉の汚れがダイレクトに映ってしまったり手持ちの可変NDフィルターが高い番手であまり使えなかったり、現環境で抱える問題や不備も見えてくる結果となりました。

なかなか、持ち出して実際に撮影をしてみないと分らない事も多いというか。この辺も経験でしょうかね…。

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鳥居は、実は階段の中央には配されているわけではなく、少し北に寄った場所に建てられています。ネット上で見かけた画像では、ちょうど真ん中に来るように撮影していたものも見かけたのですが、どうにもうまく行きませんでした。

この風景、日の出のタイミングや夜の星空、雪と合わせての撮影なんかも、いつか実現させてみたいです。京都から始発では間に合わないので、高島で宿を取って…ってことになるのかな。

【メタセコイア並木】
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鳥居の撮影の後、一路近江高島に戻って、そこからマキノ駅へ。といっても、昼間の本数は少なく、やってきた電車も近江今津止まりで敦賀行きに乗り換えが必要。周辺の乗り継ぎ、アクセスは決して良くない感じ。
あんまり、電車で訪れるような場所ではないのかも。マキノ駅からも目的地のメタセコイア並木までは35分位で結構歩きます。

また、並木地道へ続く農道まではコンバインや中学生の自転車が長閑に通っていますが、メタセコイアが色付く晩秋の折り合いでは、並木道の中はスポーツカーや高級車、それを路駐して車道に乗り出して撮影している方も大勢おられる様子で、時間帯を誤ると自然の情景をメインに撮影するのはほとんど無理です。

車、バイクでの乗り入れが選択肢にない場合は、マキノ付近で宿を取って朝一で撮りに来るのが良いのかもしれません。

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メタセコイア並木の全長は2.4kmで500本程が植樹されているそうですが、背丈が高く両側に揃っている撮影に向いた場所は、入って始めの300m程と、北上して四辻からさらに300m程の間がベストかと思われます。

世界で最大最長を誇る木は「セコイア」ですが、それと近いメタセコイアの木は当初化石として発見され、後1945年に中国でその現存が確認された植物で、「生きている化石」とも呼ばれているようです。最終的には30mを超える高さになるメタセコイアが、文字通り林立する様子は、季節を問わず圧巻。

観光資源としてどれほど機能してるかは少し疑問に思いましたが、とかく景観は素晴らしいので機会があれば冬の並木道も見に行きたいものです。

 
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