期間中予定していた花見もお流れになったりで、今年は京都を含めて県内でも有名どころへの花見へは出かけず仕舞い。使わないと勿体ないので意識的にカメラを引っ張り出す。
前回は桜の品種をテーマに撮りましたが、機材の変更から昨年では撮れなかったものを撮ってみたいということで
「雨と桜」「風と桜」
のこの2つのお題でシーズン中に何か撮ろうと決めていました。そんな辺りも含めて、収穫分を掲載していきます。
「桜の肌」」
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f5.6, 1/125, ISO100, 300mm】
昨年秋に撮った「無名の秋」に同じく、その辺の何気ない花を魅力的に撮れる様、今春も試行錯誤で。空を白で飛ばして、花弁表面の透明感を強調してみました。
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f5.6, 1/40, IS1400, 180mm】
「春のお休み処」
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f5.6, 1/250, ISO100, 180mm】
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f11, 1/40, ISO400, 120mm】
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f8, 1/125, ISO200, 250mm】
枝垂れ桜にも花言葉があるようで…
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f8, 1/8000, ISO3200, 230mm】
「優美」なんだだそうで。染井吉野の「純潔」は聞いたことあったけど、こっちは初めて知った。
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f5.6, 1/1600, ISO3200, 230mm】
「午後の窓辺の惑い花」
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f5.6, 1/125, ISO200, 300mm】
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f5.6, 1/125, ISO200, 210(315mm)】
去年も狙ってたシチュエーションだけど、ようやく撮れました。日が翳ると、室内からの映り込みも出てきて意外とフレームが限定されるんね。
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f5.6, 1/4000, ISO3200, 300mm】
夕方近くになっても降り止まぬ雨。
「散華打つ滴り」
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f5.6, 1/4000, ISO3200, 300mm】
あまり桜の花びらに近い位置に着弾すると、被写体ブレが大きくなるので何回か試し撮りをしていたのだけど、雨粒って無数に降ってるようで意外と思った所に落ちてくれないものだなぁと。数を撮ってアタリを拾うしかないのかな、やっぱり。
「枝垂れポートレート」
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f5.6, 1/1000, ISO400, 75mm】
バックライトを受けた雨夜の枝垂れ桜。人物撮りの機会がなくてもこんな場面にも出くわすのだから、遠隔の多灯ライティングの環境も整えたいかも。正面からの光が、もう少し欲しかった。
「眺めせしまに」
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f5.6, 1/25, ISO1000, 300mm】
長秒で、雨の軌跡を入れ込んで。
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f8, 1/50, ISO4160, 300mm】
雨止んで…
「兎夜桜見物」
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f25, 1/20, ISO1600, 300mm】
春夜に浮かぶる月桜。
少し遊びで露光中にピントリングを動かして撮ってみました。所謂、露光間ピント可変法ってやつをやってみたかったんだけど、望遠手持ちなのでで100枚試しても等倍でガチピンのものは無し。こういうのは多分、条件が許されるなら別々に撮って明合成するか、月だけ刳り貫いてソフト上で拡大調整して貼りつけるのがやっぱり楽なんだろうなぁ。
ピントリング回してるときのブレがどう頑張っても抑えられなかったんだけど、数秒の手持ち露光でもブレないらしいオリンパスのOM-D E-M1 MarkⅡだったらもうちょっと何とかなるんだろうか。
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f5.6, 1/60, ISO800, 300mm】
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f5.6, 1/1250, ISO12800, 300mm】
少し寒くなった夜の空気に、人知れず舞い落ちる桜の花びら。無音なんだけど、心象的にはなんだか鈴の音のような感じがしているように再生されていました。
これも、去年のカメラ環境では撮れなかったなぁ…。
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f8, 1/800, ISO800, 300mm】
夜雨過ぎ、明けて快晴。
青空バックに舞い散る桜を撮りたいと思って3年目。今年も失敗だったけど、まったく取れなかった去年よりは少し進歩。日中シンクロも出来ないと、やっぱりちゃんと撮れないのか。
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f16, 1, ISO100, 100mm、、明合成2枚】
小川を流れる桜の花びらを長秒で。一際赤いのは、陽光の花びら。白いのは、染井吉野と枝垂れ。
撮る前は、なんとなく数秒~10秒くらいで撮ればいいのだろうと思い込んでいたけど、それだと只の線になってしまい訳の分からないことに。
「川面錦桜」
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f9, 1/8, ISO100, 140mm, 明合成3枚】
水面も場所に寄って流れるスピードが違うのは考えたら当たり前の話なのだけど、試してみるまでは全く計算から外れてしまっていた。結果、当初の想定より露光時間は結構短め。
京都に住んでる頃は、写真家 水野克比古さんの「京都桜案内」を手に市中の桜見物に出たけど、背表紙の蓮池を流れる桜の花びらを見てこんなの撮れたらなぁって思ったんでしたっけ。改めて見てみると、水草に引っかかって花びらとしてはっきり認識できる部分も撮り入れてるのが良いみたい。来年は、もう少し流れの緩やかなところを狙ってみよ。
「サクラアメ」
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f6.3, 1/2000, ISO400, 300(450)mm】
明合成は無し。20枚ほど撮って、一番桜がたくさん降り注いでるものをチョイス。撮りながら、ピークを過ぎて散っていく様を惜しみ、愛しむ。
【α7s+LA-EA3+SAL70300G, f8, 1/200, ISO100, 300mm】
雨に降られて水嵩の増えた川を桜が流れ、風に吹かれて暖かい春の日和に桜が散る。
東屋の端に掛けられた蜘蛛の糸は、勿体ない春を留めるように捕らえていました。
【NEX6+MC-11 EF-E+sigma18-35mm F1.8, f4, 1/60, ISO100, 35(52)mm】
【NEX6+MC-11 EF-E+sigma18-35mm F1.8, f4, 1/60, ISO100, 35(52)mm】
「おしまいのさくら」
2017年春の桜の撮影分はこれでおしまい。
SAL70300Gが手に馴染んでますますお気に入りになったけど、同時に2線ボケの弱点も意識し始める。そんな感じ。あと、そろそろマクロで表現の幅を増やしたいかも。
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