「春よ 春よ こがれし春よ 花の勝山 弁天桜 弁天桜」
だいづる「左義長」囃子から、耳に残る歌詞です。
2/24・25と、今年も二日に渡って開催された福井は勝山 左義長。二日目の夕方から見物に行ってきましたので、その撮影分を綴っておきます。
【α7s+LE-EA4+SAL1635ZA,
f8 1/40, ISO100, 16mm, CPL filter】
二両編成のえち鉄に揺られて勝山まで。右手に弁天緑地、前方下流に水無山他の山系を臨みます。豪雪の後、この日も勝山は積雪100cm越え。河川敷もまだまだ雪に埋まっていました。
【α7s+LE-EA4+SAL1635ZA,
f8 1/60, ISO100, 20mm, CPL filter】
弁天緑地公園ではどんど焼きの準備が進められていました。
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f8 1/40, ISO100, 135mm】
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f6.3 1/100, ISO100, 105mm】
本町商店街へ。以前訪れた時は夕方も遅い時間帯だったので、ここから眺める短冊と冬山の風景を十分に堪能出来なかったところでした。今回はこのあたりの祭りの雰囲気もじっくりと。
【α7s+LE-EA3+SAL70200G, f6.3 1/60, ISO100, 80mm】
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f6.3 1/60, ISO100, 135mm】
未だ屋根にも、たっぷり雪が残っています。豪雪につき開催も危ぶまれた今回のお祭りですが、地域の方の努力もあって歩きやすいように整備されていました。
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f6.3 1/60, ISO100, 150(225)mm】
たなびく色短冊と冬山。本町商店街は露店もたくさん並ぶ左義長のメインストリートだけあって多くの人で賑わっていました。一方で、一番の大通りである131号線には例年のようには露店は並ばず、少しさみしい感じ。
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f6.3 1/60, ISO100, 130(195)mm】
除雪が追いついていないことから、使用できる駐車場の数も限られていたようで、そういった部分から以前に訪れた時に比べると全体として人出は少ない感じがしました。
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f6.3 1/25, ISO100, 105mm】
せっかくなので会場の一番北西側の端っこの芳野区まで足を延ばしてみました。浄願寺門前の道に小さな灯籠が並べられていました。
【α7s+CM-LM-E+Nokton 50mm F1.1 VM,
1/125, ISO100, 50mm, CPL filter】
こちらの地区では、左義長雪だるまを見ることも出来ました。
【α7s+CM-LM-E+Nokton 50mm F1.1 VM,
1/125, ISO100, 50mm, CPL filter】
【α7s+CM-LM-E+Nokton 50mm F1.1 VM,
1/20, ISO100, 50mm, CPL filter】
門前奥の方から、何やら楽し気な囃子が聞こえて来たので寄ってみることに。
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f4.5 1/200, ISO800, 90mm】
「ささおいで
集まっておいで あなたも君も 櫓の下へ 櫓の下へ」
見物に来られていた外国の方にも気さくに呼びかけ、地元の方達が櫓の下へ招き入れ
いっしょになって祭りを楽しんでいました。それを見て集まる人だかり。おもてなしの気持ちの感じられる、素敵な場面でした。
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f4.5 1/60, ISO800, 100mm】
18時近くになって大分暮れてきました。再び本町の方へ引き返します。
【α7s+LE-EA3+SAL70200G, f4.5 1/40, ISO800, 70mm】
【α7s+LE-EA3+SAL70200G, f4.5 1/80, ISO800, 135mm】
夜になり、お祭りの雰囲気が増した本町通りから。
【α7s+LE-EA3+SAL70200G, f4.5 1/80, ISO800, 70mm】
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f2.8 1/80, ISO400, 70mm】
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f2.8 1/500, ISO3200, 105mm】
上袋田区の櫓より。左義長の浮き太鼓を、それぞれに特徴のある打ち手のパフォーマンスで観客を楽しませていました。
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f2.8 1/250, ISO63200, 75mm】
中後区
櫓より。
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f2.8 1/320, ISO3200, 105mm】
下袋田区のやぐらは本町通りの中にあるだけあって、一番人だかりが出来る印象。19:00頃からは櫓の上で餅つきが始まっていました。
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f2.8 1/250, ISO3200, 180mm】
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f2.8 1/250, ISO3200, 105mm】
そして餅つきからの、餅撒き。福にあやかろうと、みんな長い手を伸ばします。
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f2.8 1/250, ISO3200, 105mm】
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f2.8 1/250, ISO3200, 105mm】
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f2.8 1/400, ISO3200, 75(112)mm】
勝山左義長を訪れてもう一つ楽しみなのは、行灯に記された川柳。こんな山奥でも時代がら情報はすぐさま伝わってきますので、最近の世相を風刺で滅多切りにしています。浮かれ模様の中でなんでも笑い飛ばしてしまう。この辺も、左義長の奇祭たる所以だと個人的に感じるところです。
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f2.8 1/250, ISO3200, 70(105)mm】
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f2.8 1/400, ISO3200, 105mm】
【α7s+LE-EA3+SAL70200G, f2.8 1/400, ISO3200, 105mm】
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f2.8 1/250, ISO3200, 120mm】
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f2.8 1/1000, ISO3200, 75mm】
おかめ
ひょっとこ よう浮く よう浮く~♪
かわいや かわいや 浮いた
浮いた 浮いた 浮いた ~♪
合いの手に自然とお客さんの体も揺れ動きます。
【α7s+LE-EA4+SAL1635ZA,
f2.8 6, ISO100, 22mm, CPL filter】
20:00、弁天緑地公園へ。今年は一部イベントの中止の他、どんど焼きのスケジュールも前倒しで早まっていたようでした。こんな中、今年は公園河川敷の雪上で行われたので、橋の上から観覧することに。神明神社から運ばれたカグツチの御火「御神火」が、狼煙を合図に一斉に松飾りに向けて点火されます。
【α7s+LE-EA4+SAL70200G,
Error 1/2, ISO200, Error】
着火と共にまばゆい光を放って天まで一気に燃え上がりました。余りの明るさにフレアが発生。前回も体験したところですが、離れていても熱気がすぐに到達します。これ、会場中央で待機してる地元のスタッフは四方八方からの相当な暑さの中で耐えておられるんでしょうねぇ。
【α7s+LE-EA4+SAL70200G,
Error 1/10, ISO100, Error】
炎が上げられて直後の撮影分では、なぜだかEXIFの記録の一部にエラーが出てしまいました。原因がよく分かりませんが、どんど焼きの凄まじさゆえでしょうか。
【α7s+LE-EA4+SAL70200G, f2.8, 1/100, ISO100, 200(300)】
再度の狼煙が上がるまでは、観客が近づくのは禁じられています。大きな炎の中、関係者の方が「後燃やし」のための準備に入っています。
【α7s+LE-EA4+SAL70200G, f2.8 1/400, ISO100, 200(300)】
【α7s+LE-EA4+SAL70200G, f2.8 1/400, ISO100, 200(300)】
竹先に刺した餅を、後燃やしで焼いて食す。この風習自体は、各地の左義長でも見られるようですね。
【α7s+LE-EA4+SAL70200G,
f2.8 1/400, ISO3200, 150】
【α7s+LE-EA3+SAL70200G,
f2.8 1/1250, ISO6400, 110mm】
上袋田区の櫓、これは短歌というか狂歌と言うべきなんでしょうか。
2月中も県外に出る折り、豪雪が話題になっても経験がない方にはイマイチ状況がピンと来ていない感じがします。正直それも無理からぬ話で、自身が関西に住まう時も雪国の住民の冬の労など想像だにしなかったところでした。身に降りかかってもいない災いを想像するのは、存外難しいものだと。
30豪雪では物資の供給も滞り、日常生活の中で目に見えて不便を経験しました。パンや米、パスタ・麺類なんかいはち早くスーパーから消えて行きました。この歌を見ながら困難を乗り越えての左義長の開催だったんだろうなぁと、その苦労がしみじみと偲ばれます。
もうしばらくの冬を越して、弁天さくらが満開になる春が待ち遠しいですね。