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秋の奥美濃紀行 2022 Ⅱ -正和堂と およしちゃん-


郡上八幡の観光情報をSNSで調べていると、郡上弁で元気よく地元の情報を発信しているキャラクターが活動しているのに気付きます。

永禄2年(1559年)、郡上八幡城が築城された際に、人身御供とされた「人柱 およし伝説」に基づいて創作された非公認PRキャラの「およしちゃん」。

2016年のtwitter開設から地道に活動を続け、2022 11月現在でフォロワー8000も間近な人気のキャラクターです(下画像は©郡上八幡およしちゃんプロジェクトに帰属します)。
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アニメ調のキャラクター起用は、公的機関から扱いが難しい面もあるようです。しかし非公認の立場なりのフットワークの軽さで、郡上八幡を観光する旅行者にも実利に基づいたライブ感のある有用な情報を流してくれています。

「まめなかな(お元気ですか)!」「○○やよ!」の郡上弁が愛嬌のある、こちらのキャラクター。関連グッズを扱うおみやげさん、「正和堂」さんに今回初めてお邪魔してきました。

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【α7Ⅲ+CM-LM-E + Nokton 35mm F1.4 VM , --, 1/125, ISO100, 35mm, CPL filter】
八幡町は奥に願蓮寺の門前が見える、落ち着いた佇まいの通りに面する正和堂さん。大正5年創業のこちらのお店の銘菓「踊志る古」の看板がかかっています。


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【α7Ⅲ+LA-EA3 + SAL1635Z2, f2.8, 1/500, ISO800, 16mm, CPL filter】
清流とともに「踊りの町」と知られる郡上八幡。雰囲気のある店内に郡上踊りの写真も飾られています。

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【α7Ⅲ+LA-EA3 + SAL1635Z2, f11, 1/200, ISO800, 16mm, CPL filter】
店内に「およしちゃん」グッズも陳列されてありました。お店の御主人が教えてくれましたが、正和堂さんではおよしちゃんの活動のサポートを担当しているとのこと。

またご自身でも郡上八幡のPR動画製作を行われており、デザイン会社経営としてクリエイティブプロデューサーの手腕をふるっておられます。

ご本人は謙遜されておりましたが、SONY機 α7Ⅳ(とおそらくドローンも)使用の郡上八幡の美麗なPR動画がYouTubeで公開されております。

Gujo Hachiman Tourism

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【α7Ⅲ+LA-EA3 + SAL1635Z2, f11, 1/15, ISO100, 26(39)mm, CPL filter】
グッズ購入で、今ならポスターを頂けるようです。甘味処 宗祇庵前の清水橋のポスターが特に素敵だったのでこちらを選びました。

専属のイラストレーター「 鼻ノ心」さんの描かれた作品ですが、同氏はアニメ調のイラストだけではなく水彩からデジタル、和紙や金箔を使用した多彩な表現も得意とされているようです。

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【α7Ⅲ+LA-EA3 + SAL1635Z2, f11, 1/15, ISO100, 26(39)mm, CPL filter】
どこか日本画のような品のあるデザインのポスターに感じましたが、町並みに良く馴染んでいました。

221110 gujohachiman 07
【α7Ⅲ+LA-EA3 + SAL1635Z2, f11, 1/15, ISO100, 26(39)mm, CPL filter】

221110 gujohachiman 09
【α7Ⅲ+LA-EA3 + SAL1635Z2, f11, 1/100, ISO100, 35(52)mm, CPL filter】
お土産に購入した、銘菓「踊志る古」。インスタントの「おしるこ」です。2022年7月23日に放送されたテレビ東京系「アド街ック天国」の郡上八幡回でも紹介のあった名物のようです。今回初めて知りました。

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【α7Ⅲ+LA-EA3 + SAL1635Z2, f11, 1/100, ISO100, 35(52)mm, CPL filter】

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【α7Ⅲ+LA-EA3 + SAL1635Z2, f11, 1/100, ISO100, 35(52)mm, CPL filter】
小サイズで値段もリーズナブルな6個入りを購入。失礼ながら、田舎土産としてそれ程期待はしていなかったのですが、小豆香るあっさりしたお味に、踊り手を象った小粒のお餅が見た目だけでなくきちんとお餅としての食感が出ているのが意外でした。


帰宅してから調べて新たに知りましたが、2018年にはFM GIFUをキー局に「およしちゃんのバンめし♪おくれんかな?」の番組タイトルで放送されており、郡上八幡のグルメとして「踊志る古」も色んな食べ方を含めて紹介されていました。


「人柱」として犠牲になった人物をPRキャラクターとするのは如何なものか、といったデリケートな部分も既に過去に議論されているようですが、日本史における人柱の歴史を少し調べてみると少なくとも城郭建築でそのような事例が証明されているケースはごく一部であると、専門家の間でのコンセンサスになっているようです。

伝説はあくまで言い伝えとして、これを切り口に地元愛を大事にして展開されるキャラクター象が各メディアを通して良く体現されていると思います。一過性に終わらない継続的な活動は、個人的には好印象に感じました。


次回も引き続き、郡上八幡のグルメについて記事にしていきます。

撮影日 2022/11/10
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