fc2ブログ

秋の金沢旅情 Ⅳ 大正浪漫と巴的岌希

「巴的岌希」と書いて、「ハットケーキ」と読む。

明治期に伝わったホットケーキは、大正12年、関東大震災の2か月後に東京日本橋の三越百貨店で販売が開始され、かけそば一杯が25円の頃に450gで180円の価格だったそう。都会の裕福な家庭でないと、食べられない贅沢品だったようです。

今回立ち寄る予定には無かったのですが、現地でおもしろそうな喫茶店を見つけたので行ってみることにしました。


231118 kingyoan 01 re
【α7Ⅲ+LA-EA3 + SALL1635Z2, f11, 1/13, ISO400, 24mm, CPL filter】
東茶屋街のメインストリートから少し路地に入ったところにある、「金魚庵」さんへ。2022年(大正111年)9月9日オープンの、新し目のお店です。悪天候で裏路地が霰で白くなり始めています。

231118 kingyoan 02 re
【α7Ⅲ+LA-EA3 + SALL1635Z2, f11, 1/13, ISO400, 24mm, CPL filter】
普段なら予約も多く、直接行っても入店まで待たないといけないようです。が、この時ばかりは悪天候のおかげで、待たずに寄せてもらうことが出来ました。

231118 kingyoan 03 re
【α7Ⅲ+LA-EA3 + SALL1635Z2, f2.8, 1/50, ISO400, 28mm, CPL filter】

231118 kingyoan 04
【α7Ⅲ+LA-EA3 + SALL1635Z2, f2.8, 1/160, ISO1600, 16mm, CPL filter】
御品書をあらためます。残念ながら、この日はランチをやっていないとのことでした。

231118 kingyoan 05 re
【α7Ⅲ+LA-EA3 + SALL1635Z2, f2.8, 1/200, ISO3200, 26mm, CPL filter】
お冷を注ぐコップも、切子細工のこだわったものでした。

231118 kingyoan 06 re
【α7Ⅲ+LA-EA3 + SALL1635Z2, f2.8, 1/200, ISO3200, 16mm, CPL filter】
矢絣の着物にエプロンを着用した、「The 大正」な女給さんが、淑やかにもてなしてくれます。

231118 kingyoan 07 re
【α7Ⅲ+LA-EA3 + SALL1635Z2, f4, 1/125, ISO3200, 16mm, CPL filter】
白い「ハットケーキ」。大正時代のレシピを参考に、砂糖不使用だそうです。はちみつとジャムが添えられますが、たっぷりと量があるのがうれしい。容器が金魚鉢を模しているのも、洒落ています。

231118 kingyoan 08 re
【α7Ⅲ+CM-LM-E + Nokton 35mm F1.4 VM , --, 1/125 ISO3200, 35mm, CPL filter】

231118 kingyoan 09 re
【α7Ⅲ+CM-LM-E + Nokton 35mm F1.4 VM , --, 1/125 ISO3200, 35mm, CPL filter】
店内は撮影のルールが決まっていて、自分の席からのみということでした。ちょうど目の前に置かれている蓄音機を含め、店内の調度品は現役で使用可能だそうです。

古いラジオからかかっているかのような、すこし高くてかすれた感じの音が、薄暗い店内に響きわたります。

モボ・モガはこんなところで優雅に過ごしていたんでしょうか。今からちょっと、デモクラシーに行ってこようか。

231118 kingyoan 10 re
【α7Ⅲ+LA-EA3 + SALL1635Z2, f4, 1/160, ISO6400, 24mm, CPL filter】
追加で「ハイカラポンチ」と「大正珈琲」を頂きます。ポンチは京都 河原町の喫茶ソワレみたいなのを想像していましたが、一粒の珠に花や果物が閉じ込められている、相当凝ったものでした。大正珈琲の方は豆を煮出して抽出するようで、素人の自分にも雑味が感じられるものでした。

231118 kingyoan 11 re
【α7Ⅲ+LA-EA3 + SALL1635Z2, f4, 1/160, ISO6400, 28mm, CPL filter】
ステンドグラス調の手元灯と、宝石のようなゼリーが美しく、口に運ぶのがためらわれます。

231118 kingyoan 12 re
【α7Ⅲ+CM-LM-E + Nokton 35mm F1.4 VM , --, 1/1600 ISO3200, 35mm, CPL filter】
席から、窓越しに帳場が見えます。大正期には輸入品の機械式のレジスターは既に普及していたそうです。木製の箱に、金魚のデザインがあしらわれているのが芸細です。

お会計は、女給さんが端末で計算して提示してくれます。海外からのお客さんも立ち寄るでしょうし、多様な決済方法に対応されているのでしょう。一時のタイムスリップ気分から、一気に現代に戻ります。これもまた、これはこれで面白い。

土日は1~2時間待ちだそうで、空きが出来れば電話でお知らせ頂けるようです。4人以上は予約制。

金沢 東茶屋街の、静かな通りに構える大正浪漫空間、「金魚庵」。この辺りの雰囲気が、趣向に刺さる方は是非行ってみて欲しい喫茶店です。

撮影日 2023/11/18
スポンサーサイト



 

コメント

コメントの投稿

  • URL
  • コメント内容
  • password
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL: http://kmpstyle.blog.fc2.com/tb.php/893-3c280f0f